弱肉強食?なにそれ?おいしいの?

~実力、競争社会について考える男の娘の生活~

けものフレンズから弱者が動けるチャンスを垣間見た。

       

wikibooks より


 通常、動物界というのは食物連鎖のピラミッドが示す通りで、

食って食われるの残酷な世界である。(人間界でのみ見ても同様)

 

 しかし、けもフレの世界は違った。

 皆さんは、けものフレンズけもフレはご存じだろうか。

 

 けものフレンズプロジェクト 公式ツイッターより

 

 人間の女の子と化した動物、いわゆるアニマルガール(フレンズ)が活躍するアニメやゲームだ。

 この世界では、動物からフレンズとなったことで、動物時代の弱肉強食は無くなり、

肉食動物から見て、相手が草食動物のフレンズであっても捕食することはない。

 逆に草食動物からみて相手が肉食動物のフレンズであっても、臆することなく、普通に接している。

 さらには、かばんちゃん(ヒトのフレンズ)やキュルル君、飼育員のミライさんやナナさんといった、カースト頂点であるヒトとも普通に接し、ほぼ対等にコミュニケーションをとっている。

 動物の種類の垣根を越えて友情が育まれ、困っているフレンズがいたら、みんなで全力で助けに行く。

 個々の特徴を認め、互いに思いやることのできる優しい世界は、ファンの心を鷲掴みにした。

 

 だが今回は優しい世界の他、もう1つの点に着目したい。
彼らがアニマルガールガールと化したことで、ヒトのパーツをを手に入れたことだ。
 
 これにより、先ほどのように動物時代の弱肉強食から解放されたのは勿論のこと、
人間と同等の手先の器用さ、ヒトの脳を手に入れたことで、普通の人間と遜色ないレベルで何でも出来るようになった

 これにより、問題が起こっても、アニメやゲームのように、みんなで解決策を出して前に進めるようになったし、PPP(ぺパプ)ライブをはじめした芸能活動といったイベントも展開できるようになった。

 

  konabetate 様より

 

 ここからは人間の弱者の話をしよう。

 

 現実の動物というのは、身体的にも知能的な面でも、けもフレのアニマルガールのように何でもできるわけじゃない


 動物園においては、檻の中でガチガチに管理され、野生下においても、開発行為や汚染など住処を追われ、上位カーストの人間により行動を制限されている。(行動範囲どころか、ヒトのせいで種の存続の危機に立たされている動物もおり、且つ、ヒトのせいで絶滅した動物は数多くいる)


 そして、動物界の中だけでみても、草食動物が自分よりカースト上位の肉食動物と出くわしたとき、逃げることはあっても、立ち向かうことはあまりないだろう。

 

 しかし、これは人間の世界においても当てはまる。
人間世界においても、格差というものが存在し、カーストいうものが存在する

 

 

 僕らは子供時代、そんなことを気にせず、夢を描き、やりたいことを可能な限り何でもやった。
 しかし、成長し人とかかわっていく中で、競争社会の現実に直面することになる。

 

 学生時代は、学校での人間関係におけるカースト、部活動や趣味活動の等においては、自分よりも才能、実力のある人を前にして、劣等感を抱き始める。それで、辞めた方もいるだろう。

 

 で、社会人になると、自分の実力はお金や職業といったものに反映される。

他人と比べて才能がないばかりにお金にならないからと夢をあきらめ、
諦めて会社に入ってもお金になる仕事ができるかどうかで評価される。

 

結局どの職業に就いても、お金になる仕事が出来なければ、ダメ人間の烙印を押される。

 

 そこで、初めて自分の立ち位置とカーストをはっきりと認識し、
そこから時がたつにつれ、学習性無能感に苛まれて、

 

「どうせ俺なんて、頑張ったってあの人(上位カーストの人間)に勝てるわけない。」
「何をやっても無駄だ。」という考えが頭の中を支配していく。

 

 そうして弱者になった人は強者を前にして、檻に入れられた動物のように身動きが取れず、自らの行動範囲を制限し、何かすることも、逆らうこともできなくなってしまうのだ。僕が今その状況にある。

 

 なんと、悲しいことか。

 しかし、まだ希望がある。

 こうして、身動きが取れなくなった人間の弱者であるが、
それでも人間として、器用な手先と高度な頭脳を持っている。

 

 ただ、心理的なブロックがあって動けなくなっただけなのだ。

 

 仮に世の中の動物が人間並みの手先の器用さと頭脳、自由が欲しいと思っても
叶わぬ夢。

 ジャパリパークでサンドスターを浴びて、アニマルガール化しない限り、無理な話である。

 

 動物には申し訳ないが、動物からヒトの女の子化しなければ、様々なことをやるチャンスが無かったフレンズたちを見ると、人間として生まれてきたことは恵まれているとしか言いようがない

 

 それを、カーストやらなんだかんだでドブに捨てるのはもったいない

 

 そう思うと、人間として生まれたことで、奇跡のように手に入れたこのチャンスを使えば、何でも出来るような気がした。

 

 こんな偉そうに書いたが、僕は会社では役に立たず、社内ニートと化した廃人である。
 会社で身動きは取れない弱者である。だが、こんな記事を書いた以上は弱者でもなんでもいいからチャレンジしようかと思う。

 まずは比較的自由なネット環境で頑張って見ようと思うから、見守ってくれ。